脱毛後の保湿で肌トラブルを防ぐ！正しい保湿方法や注意点を解説

脱毛後の保湿はなぜ重要？

脱毛施術を受けた直後の肌は思った以上にデリケートな状態になっています。

脱毛サロンで行われるムダ毛の処理には、「光脱毛器」というマシンが使用されていますが、これはメラニン色素に反応する特殊な光を肌に照射することにより、毛根に熱ダメージを与え弱らせ、毛量を減らしていくという仕組みのマシンです。

ほんの一瞬ではありますが、毛根が弱り毛が抜け落ちるほどの強い光を受けた後の肌は、極度の乾燥状態にあります。その程度はほぼ「日焼け」と同等と言われるほど。

つまり脱毛後も日焼け後の肌にたっぷりとローションを付けて保水するのと同様に、水分をたっぷり与えて保護しなければなりません。

日焼けと同じような状態の肌を放っておけば、当然さまざまな悪影響があらわれます。

肌が熱を持ったり、乾燥してカサカサになったり、粉を吹いてしまったり、赤い跡が残ったり、ピリピリとした痛みが続くことも考えられるでしょう。

脱毛後の肌状態は人によりますが、もともと肌があまり強くないという方は、リスクの高い状態で脱毛を受けることになるので、より一層ケアをする必要があります。

ダメージを受けた肌にとって、まず何よりも大切なのは十分な水分補給。肌にたっぷりと水分を与えてあげることが、低下した肌コンディションの回復につながります。

脱毛期間中に保湿をすることで脱毛効果がアップ！

脱毛期間中の保湿は、脱毛後のデリケートな肌を守るだけでなく、脱毛施術の効果をアップさせるという嬉しい側面も持っています。

と言うのも、光脱毛器による脱毛施術は、ムダ毛が生えてくる周期（毛周期）に合わせて、次々に生えてくるムダ毛に光を照射する必要があります。

ただし、次の毛が生えてくるサイクルは必ずしも一定ではなく、土台となる肌の状態によって乱れてしまいがち。肌が乾燥していることで次の毛が生えにくくなったり、角質に埋まってしまったりしていると、マシンの光が活動期の毛根に届かず、脱毛効果を感じにくくなってしまいます。

反対に、しっかりと保湿をして肌の状態を整えておけば、毛周期に合わせて短い間隔で施術を受けることができ、スピーディーな脱毛が可能になります。

さらに、乾燥した肌は脱毛施術による肌トラブルを起こしやすい状態とも言えます。施術中に痛みやヒリヒリなどを感じることがあれば、施術を中断し、次の施術までの間隔も長めに空けなければならなくなるでしょう。

そうなると、本来であれば一年間で完了するはずであった脱毛施術が、二年間、三年間と長引いてしまうことも考えられます。

この他にも、保湿をすることで肌細胞の生まれ変わり（ターンオーバー）が活性化され、肌にハリやツヤが出たり、キメが整います。すると、ムダ毛のなくなった部位はよりキレイに見えるようになり、肌がトーンアップすることで、さらに脱毛効果を実感することができるという側面もあります。

脱毛後の肌に保湿をしない場合のリスク

脱毛後の肌を保湿せずに放置すると、肌が受けたダメージが回復しません。脱毛後に肌を保湿をしないことで起こり得るトラブルや、どのようなリスクがあるのかを解説いたします。

肌がシワっぽくなる

健康的な肌の「角質層」に必要な水分量は、約20～30%と言われています。肌にツヤとハリがあり、キメが整っている場合は、適度な水分量を保てていると考えられます。

反対に、水分量が20～30%を下回ると、カサつきやキメの乱れ、乾燥小じわなどがあらわれます。

それだけではなく、これにより新陳代謝が衰えることで、肌細胞の生まれ変わり（ターンオーバー）が正常に行われにくくなり、蓄積された古い角質により、お肌の透明感が失われ、全体的に肌がくすんで見えるようになることもあります。

敏感肌になる

「角質層」に必要な水分量が足りていない状態をさらに放置すると、外部刺激によって炎症が起こり、赤みや強いかゆみに悩まされる恐れもあります。

表皮部分のバリア機能が低下し、健康な状態であれば何ともないような刺激に敏感になってしまううえ、空気中に漂う細菌やアレルゲンへの反応が顕著になる恐れがあります。

いつものスキンケア・ボディケアが合わなくなってしまったり、化繊の服で体がかゆくなったりするケースも少なくありません。

脱毛を続けられなくなることも

乾燥により肌の痛み・かゆみがひどくなれば、脱毛サロンに通い続けることも難しくなってしまいます。

こうした肌状態で脱毛施術を受け続ければ、肌がやけどのような炎症を起こし、プツプツとした赤味が見られることがあります。

いわゆる「日焼け」の状態で、自然に治癒していくのが一般的ですが、肌の乾燥がひどく自然治癒力が低下している場合、やけどのような傷跡になり、残ってしまうこともあるでしょう。

脱毛後に肌トラブルが起きた時の対処法

脱毛後の保湿ケアを怠り、乾燥してしまった肌に痛みやかゆみなどのトラブルが万が一生じてしまった場合には、自己判断ではなく必ずサロンに相談し、一度施術を中断すべきか、次の施術までのどれくらい間隔をあけるべきかなど、スタッフの指示に従うようにしましょう。

基本的にはやけどの症状と同じなので、しばらく光脱毛の施術をお休みし、肌を保湿して過ごしていれば自然に修復されます。