脱毛は間隔をあけすぎると効果がない？毛周期のメカニズムとベストな脱毛間隔を徹底解説

脱毛間隔は2〜3ヶ月に1回がおすすめ！その理由とは？

個人差はあるものの脱毛の間隔は平均2〜3ヶ月に1回と言われています。

多くの場所でこの脱毛間隔が設定されている理由として、下記の4つが挙げられます。

• 毛周期の「成長期」に脱毛したいから
• 脱毛部位の大部分の毛周期が2〜3カ月だから
• 脱毛間隔をあけすぎ・つめすぎは脱毛効果を低下させるから
• 肌ダメージへの配慮しているから

毛周期の「成長期」に脱毛したいから

毛周期（ヘアサイクル）とは成長期・退行期・休止期の3つ期間の繰り返しを指し、この中で最も効率よく脱毛できる期間が成長期と言われています。

3つの周期についてもう少し詳しく見ていきましょう。

成長期｜毛が成長する期間

成長期とは毛が成長する期間です。
この期間の毛にはメラニン（黒い色素）が多く含まれ、しっかりと根付いているため脱毛に最適の期間とされています。
このメラニンがないとそもそもレーザーや光が反応しませんし、根付いていない毛に照射しても、深層に位置している発毛組織に熱が伝わらずダメージが与えられません。

退行期｜毛の成長が止まり抜け落ちる期間

退行期は細胞の分裂スピードが遅くなり、毛の成長が止まる期間です。
この期間の毛はメラニンが少ないためレーザーや光の反応が悪いです。
また根もしっかりしていないため、発毛組織まで熱が届かず効率よく脱毛できません。

休止期｜次の成長期までの休息期間

休止期は毛が完全に抜け落ちて、毛穴のおやすみ期間です。
この期間は、発毛組織と毛根が完全に離れている、またはそもそも毛がないのでダメージが与えらず、脱毛には不向きな期間です。

脱毛部位の大部分の毛周期が2〜3ヶ月だから

厳密にいうと脱毛に適している成長期に脱毛をするのがベストです。
しかし、全ての部位の成長期に合わせて脱毛するのは、時間的にも費用的にも現実的ではありません。

そのため、大部分の毛周期が被る2〜3ヵ月の間隔で行うことが多いです。

脱毛間隔をあけすぎ・つめすぎは脱毛効果を低下させるから

脱毛間隔をあけすぎてしまうと、成長期を終えた毛が退行期に入ってしまう可能性がありレーザーや光が反応する毛が少なくなります。
逆に脱毛間隔をつめすぎても、成長期の毛が少ないため効率が悪いです。

成長期の毛がしっかりとある状態でアプローチすることで、高い脱毛効果が得られるということです。

肌ダメージへの配慮をしているから

肌にレーザーを照射して熱ダメージを当てて脱毛するので、脱毛は肌への負担が大きいのです。
そのため、間隔をあけずに施術をすると、皮膚が赤くなったり炎症を起こしてしまう原因になります。

2〜3ヵ月という期間は、単に脱毛効果のためだけでなく、肌ダメージへの考慮もしているということです。

脱毛サロン・クリニックによって脱毛間隔が違うのはなぜ？脱毛方式の違い

脱毛サロン・クリニックで脱毛間隔が違うのは脱毛の仕方が違うからです。
脱毛の種類は「熱破壊式脱毛」と「蓄熱式脱毛」の2種類あります。
自分にあった種類の脱毛方法を選んで効率よく脱毛できるようにしましょう。

熱破壊式脱毛｜2ヶ月〜3ヶ月間隔

高出力のレーザーを照射して発毛組織にダメージを与える方法です。

熱破壊式脱毛の特徴

• 永久脱毛の効果がある
• 短期間で脱毛効果を期待できる

熱破壊式は高出力レーザーで照射をするため肌の負担は大きいですが、その分の脱毛効果は期待できます。

よく使われる熱破壊式脱毛機

• ライトシェアデュエット
• ジェントルレーズ
• ジェントルマックスプロ
• クラリティツイン
• スプレンダーX

蓄熱式脱毛｜最短1週間〜2週間間隔

低出力のレーザーや光を連続照射して「バルジ領域」という発毛司令組織にダメージを与える方法です。

蓄熱式脱毛の特徴

• 肌の表面近くにアプローチするため、肌へのダメージや痛みが少ない
• 成長期以外の毛にも作用するため、脱毛間隔は最短1〜2週間
• 低出力のため日焼け肌でも脱毛可能

ただし、メラニン色素に反応させる仕組みは熱破壊式脱毛と同じなため、白髪には効果が少ないとされています。

※「バルジ領域」は、まだまだ解明されていないことが多いため、今後の研究で現在の情報が訂正される可能性があります。

蓄熱式脱毛の特徴

• メディオスターNeXT PRO
• Lasya（ラシャ）
• ソプラノアイスプラチナム
• CRYSTAL-PRO（クリスタルプロ）
• ルミクス・ツイン

適切な脱毛間隔でも思い通りの効果が出ないこともある！？

適切な間隔で脱毛していても、下記のような理由から思い通りの結果にならないこともあります。

• 毛量や毛の濃さには個人差がある
• 施術者の技術に脱毛効果は左右される

毛量や毛の濃さには個人差がある

毛量や毛の濃さには個人差があり、毛量が多い方や毛が濃い方は、脱毛完了までの期間が長くなる傾向があります。

レーザー脱毛と光脱毛ともに、1点集中ではなくいくつもの毛に面で照射します。
そのため、毛量が多い方はレーザーや光が分散してしまい、効率よく毛根にダメージを与えられず、時間がかかってしまいます。

また毛が濃い方に関しては、残っている毛の1本1本が濃く目立ってしまうため、効果が出てないように見えてしまうのです。

施術者の技術に脱毛効果は左右される

施術者の技術も、脱毛効果を左右する原因にうちのひとつです。
というのも施術者も人間ですので、経験やセンスに個人差があります。

施術者の経験不足で照射漏れが多かったり、出力調整がうまくできずに効率よく脱毛できないなんてことも…
もし担当の方の技術に不満を感じる場合は、一度スタッフに相談してみることをおすすめします。

脱毛間隔に関するQ＆A

脱毛間隔に関するQ＆Aをまとめてみました！

• 毛周期を見分けることはできるの？
• 医療脱毛プランに5回プランが多いのはなぜ？
• 脱毛部位によって脱毛間隔は違うの？

毛周期を見分けることはできるの？

毛周期を見分けることは残念ながら難しいです。
というのも、毛の生える速度（毛周期の長さ）や処理の状況など、個人差があるためです。
それぞれの脱毛サロン・クリニックで、適切な脱毛周期が決まっているので、基本的には店舗のルールに従うことをおすすめします。

医療脱毛プランに5回プランが多いのはなぜ？

医療脱毛プランに5回が多く用いられるのには、成長期の毛の割合が関係しています。

個人差はあるものの、全体の毛の20%が成長期の毛と言われています。
そのため、毎回20%ずつ脱毛できれば5回目でちょうど100%、つまり全ての毛が理論上脱毛できる計算になるというわけです。

脱毛部位によって脱毛間隔は違うの？

脱毛間隔は脱毛部位によって毛周期が異なるので、1ヵ月前後の差があります。
特に顔の毛は、体の毛に比べて毛周期が短いので、1〜2ヵ月の脱毛間隔を設定するところが多いです。
反対に脇の毛周期は比較的長いので、3ヵ月程度の脱毛間隔をあけることもあります。
詳しくは毛周期の表をご覧ください。

脱毛間隔をしっかり守って効率良く脱毛しよう！

今回は、効率よく脱毛する上では欠かせない脱毛間隔について解説してきました。

この記事のまとめ

• 脱毛間隔は毛周期によって決まる
• ベストなタイミングは成長期の毛が生え揃った時
• 脱毛間隔のあけすぎ・つめすぎは脱毛効果の低下につながる
• 脱毛効果は脱毛間隔だけでなく、毛量・毛の濃さ・施術者の技術によっても左右される

脱毛サロン・クリニックには、脱毛について知り尽くしたプロのスタッフが多数在籍しています。
スタッフの方のアドバイスを受けながら、脱毛間隔を守って効率よく脱毛しましょう！